oo○番外編 「弟子日記」  Vol.01|Vol.02|Vol.03|Vol.04|Vol.05|Vol.06|Vol.07|Vol.08|Vol.09|Vol.10|Vol.11

Vol.07「ボン初めての外泊」
  ボンは いつも 笑顔やった。 ワンちゃんに 顔の表情が 有るのは ボンの笑顔で 知った。
ボンと言うのは師匠の飼っているワンちゃんである。師匠と一緒に何度かテレビ出演した事が有るので見た方も多いはず
本名 『ボン・ウルフ』 シェットランド・シープドックの♂オス。
コリーのミニ犬。 もちろん♀メス犬好きである。
冗談はさておき、弟子入り中 三年間は ほぼ毎日 散歩に 行った。
盆 正月は 師匠が 海外に 行く為  一週間ほど ボンと 衣食住を 友にする。
ある年の盆に 桑名正博さんに 夏のキャンプを 誘ってもらった。  ボンが 居る事を 伝えると 桑名邸に 居る ゴールデンレトリバーの マックも 一緒だし 大阪自由学園の校長 の花田邸の マックの親の ケン太も 一緒やから ボンと一緒でも大丈夫 との事である。
師匠は すでに海外に出発しており。 黙って ボンを連れて 行く事になった。
ボンにとっては 初めての  キャンプであり 遠出 初めての琵琶湖に なった。キャンプ場所は 湖西の 近江白浜で ある。
よく時代劇で 松林で馬に乗ってるシーンを撮影している浜です。
あの浜ならボンにとっては散歩しほうだい です。
人が居ない夕方  散歩コードを外して 思いっきり 走しらしてあげた。 都会では けっこう大きい公園で 走っていたボンだったが 近江白浜は ボンには広過ぎた。 だいぶ 走ってから 不安げに後ろを 振り返り 戻ってきた。 何回も ボールを 投げたが あまり 遠くに 投げ過ぎると 途中で振り返り  僕が 居るのを確認してから ボールをくわえて 来た。
最初は突然連れてこられた琵琶湖の大きさに 戸惑っていた。
夜は テントは 暑かったので、いまでも お世話にになっている。 西村商店の社長の箱バスの中で 二人で 寝た。車でも夏の夜は暑く いっぱい いっぱい 車の中にヨダレを垂らしていた。 社長ゴメンなさい。三ヶ日目に なると 近江白浜を 髪を靡(なび)かせ思いっきり走り廻っていた。
師匠に 帰って来てから 報告すると あまり遠出は 車酔い するから かわいそうやなー  少し 怒られた。そんな ボンちゃんが 先日 亡くなった。
弟子修行の中 辛い時も悲しい時も 何度もボンの笑顔で 救われた。
こう書くと 年期期間中は 辛いったのか? 悲しかったのか? そんなに 師匠は 厳しかったのか?  そう思われるが、、   やっぱり師匠と言うと 弟子にとって こわい人である。 厳しい人である。
田舎の貧乏な母子家庭に 育った僕には 見る物 全て珍しく あまりにも 規模が デカ過ぎ 戸惑いの連続だった。
丁度バブルの後半だったので 回りの同級生が 遊び回ってる中  三年間24時間 営業で 師匠の世話をしながら 自分の勉強するのは 大変 大変 楽しい期間なのです。
そんな時も ボンは 笑顔やった。