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Vol.03「アメリカ村を創った人」
  ひぎりのママこと日限萬里子。ひぎり のママが亡くなった。ただただ ボー然として声が出なかった。
どんなきっかけでママと呼ばれていたのかは 定かではないが、とにかく みんな『ヒギリのママ』『ヒギリママ』と呼ぶ。ママと 呼ばれているだけあって アメリカ村界隈で遊んでいる、やんちゃな若者達には 母的存在だった。 お店で会ったり 道でばったり会っても 『アラ平田君〜 元気そうな顔 してるやーん 』 和歌山の田舎から大阪に出て来た、僕にも 母的 存在だった。 いつも 笑顔で ホッとさせてくれる。 さっきまでの、 大阪のゴッタ煮の街での仕事とプライベートの事でカリカリしていたのが、ママのそんな一言だけで脱力してしまう。そんな後にネガティブな会話なんか出来ない。嘘も付け無い。まして弱音なんかハケ無い。
次の日から恋も仕事も 一段と頑張ろうと 気合いが入る。
ママは そんな 存在だった。
アメ村の 村長サン と呼ばれるのは 結構イヤがっていた。『私そんな おじいさんじゃ無いわよー』そんなママの 僕達の身内での 裏ニックネームは ミスアメリカ村だった。 決して ママを前にして 言った事は無い。 酔っ払って 言った事は 有るかもしれないが 記憶には無い。
ファンキーで お洒落で おしとやかで 上品なママやった。
ママには 人をよく 紹介してもらった。又、逆に 突然 人に合わされた 。人と人を くっつける 接着剤みたいな、それでいて クッションみたいに 間に入ってくれる、 マシュマロみたいな ママやった。人と人をくっつけるからこそ、アメ村界隈が アメーバー状に 点と点 線と線が 絡み合い 発展していった。はたして これから このママの役を 誰がするのか? 残されたのは ママに紹介してもらった人と人との つながり!
そして街も残った。
アメ村 堀江 新町は、 ママが 居たからこそ 発展し続けた、。と言っても 決して過言ではない。 残されたママの 関西の息子達は 今こそ関係を深め、ゴミっぽく 暴力的になった アメ村や、堀江 新町をもっと お洒落にもっと若者の夢の有る 活気有る。街に!
ママの遺産が残された。相続税も 財産分与も 必要の無い! アメリカ村 堀江 新町 と言う街が残された。
若者達の夢が 残された。
若者の活気が残された。
若者の愛が残された。
若者の笑顔が 残された。
道頓堀の『はり重』の窓際の席に座り ママが大好きだった エビフライ入りの ミックス定食を頼み ママを 思い出した。

少しホッとして 気が付くと すっかり日が暮れてしまった 大阪の街の雑踏を眺めていました。
残されたのは僕たち。
、、街。、、、そして人生は続く!